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 気がつけば、死者のことばかり書いている。
 可笑しくもあるが、ここ数年周囲に色濃く死の匂いが立ちこめているのだから、自然な事なのだろう。
 死を特権化するつもりはない。
 死と生のあわいはあまりに脆く、容易にその境は踏み越えられる。
 現代という時代が、そのことに無自覚でありすぎるだけだ。
 今日感じた。
 言葉により何かを描き出すのは、一番目に死者のために、二番目に他者のために、三番目に自分のために。
 三番目の自分は、考慮しなくてもよい。
 何かを描き出し、どこかへ届いたのであれば、自分は充分に報われているのだから。

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